スクラップ業者に回収された鉄スクラップのリサイクルまでの流れ
- 投稿日:2019年5月28日
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シャーリング加工
スクラップ業者に回収された鉄スクラップはリサイクルされることになりますが、その工程として行われるのがシャーリング加工です。
シャーリングは金属の加工技術の一つで、長さがある素材を切断したり切り抜いたりする加工を指します。一般的にはプレスシャーリングといわれる加工が行われ、この方法では圧縮してから切断をする加工を行います。
プレス加工
鉄スクラップの中には空き缶や鉄くずなど単体では薄かったり、中に空間があったりしてリサイクル資源として使えないものが多く含まれていることもあります。
このような空き缶や鉄くずなどを大きな塊にするために、圧縮することをプレス加工と呼びます。この加工を行うことで空き缶などが大きな塊になり、リサイクル資源として活用しやすくなります。
シュレッダー加工
鉄スクラップはシュレッダー加工をされることもあります。紙をシュレッダーにかけて細かく切り刻むように、非鉄金属が多く含まれる自動車や家電製品をシュレッダーにかける仕組みです。そして、細かく切り刻まれたものを鉄と非鉄金属に分類していくことになります。
細かく切り刻むことで、鉄と非鉄金属を選別しやすくなるのです。
加工された鉄は電気炉で溶かされて再び新しい鉄に
スクラップ業者によって回収された鉄はさまざまな工程で加工され、最終的にはリサイクル資源に適した形になります。リサイクル資源として活用しやすい状態に加工された鉄は電気炉で溶かされて、再び新しい鉄として生まれ変わるのです。
こうして鉄が再利用されていくことで資源の効率化にも繋がり、環境への負荷も軽くなります。